農林水産省は主な野菜15品目について来月の卸売り価格の見通しを公表した。高値が続いているキャベツやトマトは徐々に価格は下がるものの平年より高い状況はまだ続く見通しだとしている。ただ多くの野菜は冬の産地への切り替えに伴って来月中旬以降、価格が落ち着いてくるのではないかとしている。今月、東京地区で取り引きされた卵の卸売り価格も4か月連続で前の月を上回った。農林水産省はケーキやおでん向けの引き合いが強くなっていることが主な要因だとしている。埼玉県内の養鶏業者では餌代の上昇などを受けて生産コストは平年より4割近く増えているという。さらに全国で相次いでいる鳥インフルエンザの対策として消石灰の散布の回数を増やすことも検討していて負担がさらに増すおそれがあるとしている。