江藤農林水産大臣は米の流通が滞っているとして、政府の備蓄米をできるだけ早く放出する考えを明らかにしたうえで、早ければ来週にも入札で売り渡す数量など概要を示すとしている。その後、JAなど集荷業者を対象に参加を募って入札を行ったうえで備蓄米を売り渡す予定だが、入札や売り渡しの具体的な時期は未定だとしている。政府の備蓄米は、これまで深刻な不作や災害時などに限って市場に放出するとしていたが、農林水産省は先月、米の流通が滞っていると判断した場合でも放出できるよう運用を見直した。米の価格高騰が続く中、流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されれば今回が初めてのケースとなり、価格の安定につながるか注目される。