- 出演者
- 村上龍 小池栄子
オープニング映像。
千葉・夷隅郡大多喜町の山中には山里のジェラテリア 山猫。ここはジェラート屋で商品はすべて店で手作り。人気の理由はその味。その美味しさは使っている牛乳にあるが、古谷乳業のフルヤ牛乳を使用しているという。さらに県内のインド料理店のシタールの人気メニューはバターチキンカレー。ここで使用しているのも古谷乳業のもの。千葉県内の飲食店で支持されている古谷乳業。本社があるのは千葉市のオフィス街。1945年創業のこの会社は牛乳意外にも、ヨーグルトなど様々な乳製品を製造している。また都内のスーパーでも商品を扱っている。古谷乳業の工場は、成田空港からほど近い多古町という場所にある。一日に100トンの牛乳を出荷する工場は牛乳づくりに絶好の場所。千葉県は酪農発祥の地とよばれ、その周辺は牧場が密集する酪農エリア。一件の牧場でのその餌は牧草ととうもろこしなどの穀物を使用。すると生乳の出が良くなる。それが毎日古谷乳業に運ばれている。
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牧場から40分ほどで工場に到着。しぼりたての生乳は工場で殺菌処理されると、牛乳という製品に。するとそこに社長の古谷裕彦が。牛乳づくりで大切にしているのはおいしさ。その惜しい差を追求した象徴が房の恵みで、ラベルにはHTST殺菌製法という文字が。その殺菌法では低温殺菌をして風味を保つ。秋葉原駅にある駅構内のミルクスタンドでは日本各地14種類の牛乳を販売している。そのおすすめは房の恵み。美味しさの追求では、濃度の違う5つの牛乳の味比べをして、薄く感じた順に番号をつけていくというもの。テストの狙いは味の違いに気づけるかを強化しているという。全社員が美味しい牛乳を目指している。しかし近年、飲み物の種類が増えたことで牛乳離れが進み国内の消費量はここ30年で3割も減少。そんな中でも古谷乳業は業績を伸ばし続けている。また2年前に古谷乳業のある商品がブレイク。ファミリーマートで販売しているミルクの束縛の中身は普通のミルクコーヒーだが、その味がSNSで評判に。ここまで人気になった秘密はコーヒーと牛乳と砂糖のみしか使用していない。他社の商品と比べるとカラメル色素や香料など様々なものを使用している。しかしミルクの束縛は生乳、砂糖、コーヒーの3つのみ。生乳は50%以上で生乳の多さは一目瞭然。コーヒーは苦みやコクなどが引き立つように豆をブレンドしている。発売から2年でミルクコーヒーとしては異例の累計340万本を超える大ヒット商品に。
去年9月に古谷乳業は新たなヒット商品を生み出した。物語のあるヨーグルトのヒットの秘密は面白法人カヤックという会社とタッグを組んだこと。そうして物語のあるヨーグルトは絵本のようなパッケージに仕上がった。表面には物古谷乳業作とし、絵本の導入のように商品の特徴を物語風に説明。そうした効果で普段はヨーグルトを食べない子どもたちも反応したという。また味にもこだわり、冬の入道雲はふわっとしたふわトロ感を目指し作ったという。ヨーグルトの多くは粘り気のあるとろっとした食感だが、そこに新たな食感をくわえようとあるものを探し続けた。他社が使ったことのない乳酸菌に着目しとろっとかつふわっとした食感を実現。販売10ヶ月で450万本のヒットに。
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古谷乳業の売上を支える重要なものは宅配。80年前の創業以来続けていて関東エリアを中心に120の販売店が広がっている。
古谷乳業で配達している牛乳は瓶。配達をする理由には、地域の世話役としても関係しているという。
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古谷乳業について古谷は江戸時代に千葉の嶺岡という場所で牛を飼い始めたのは始まりだという。スタジオに古谷乳業の商品が登場。また古谷は酪農家が牛から乳を絞るがそれを生乳、牛乳を工場に運んで殺菌したものを牛乳と呼ぶと解説した。さらに牛乳と乳飲料の違いを語った。ミルクの束縛について古谷はその名前のインパクトに、最初のパッケージでは売り方が良くなかったと答えたが二度目に来たのが文字だらけのパッケージになったが、これでいいのか?と思ったが今となっては反響が大きく驚いていると答えた。
古谷工場では夏のボーナスを社長自ら社員に配布していた。終戦直後の1945年古谷の祖父の古谷良作あ始めた牛乳の量り売りから古谷乳業が始まった。高度経済成長期になると食の洋風化で牛乳需要が拡大。学校給食にも採用され古谷乳業がいち早く参入。今でも千葉県内の25%の小中学校に納入している。1986年には父が2代目に就任。紙パックが主流の中であえて瓶で勝負し人気をあつめた。更に商品ラインナップを拡大させた。その息子の古谷は1970年に生まれた。後継ぎと期待されたが父の手腕に自信がないと感じていた。明治大学を卒業後に古谷乳業に入社。製造や物流などあらゆる現場を経験。しかし業績は次第に悪化し、2014年に赤字は過去最大の6億円にまで膨らんだ。カリスマ社長の作った商品だからと、売れなくなってもズルズルと製造し続け、それにかかるコストや人件費で赤字が膨らんだ。2014年には2代目社長が急逝しm突如3代目社長に任した。まず古谷は広げすぎていた商品数を絞り込み、本社を売却。
古谷は父はカリスマ経営者だと語り、社外の人にも評価され頼りにされていたと聞いたと語った。また赤字が6億円となり父が亡くなったことについて古谷は、この状況でやっていけるか?と迷うこともあったという。しかし社内からはそれだけの覚悟があると思ってくれたと答えた。
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経営を立て直すために古谷は社員の意識もかえていった。トップダウンの野球型ではなく、社員が主体的に考えて仕事に取り組むラグビー型の経営にシフトした。ラグビー型が根付いていくと、徐々に収益が改善。2年後には赤字から脱却した。しかし2019年に発生した房総半島台風では古谷の工場も被害をうけた。
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2019年に発生した房総半島台風では古谷の工場も被害をうけた。9日間の停電で商品がすべてダメになってしまったというが一番きつい時期だったという。途方にくれていた所、社員たちが復旧作業に一丸となって取り組む姿に感銘を受けた。そして一ヶ月かけて完全復旧した。6月、大賀ハスまつり2025に古谷乳業が持ち込んだのはキッチンカー。ここで売るのはカステラ。低温殺菌牛乳や千葉県産の小麦粉を使用している。様々な改革が実を結び、古谷が社長になって以降売上はほぼ右肩上がり。古谷はその経営術を語り、成長につながっていると答えた。さらに2019年の台風については手も足も出ないような状況で不安な中、社員が尽力を尽くしてくれたと答えた。
物価高や燃料価格の高騰で、酪農以下の離農が加速している。60年前と比べると3%まで減少している。
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- 古谷乳業日本経済新聞 電子版農林水産省
物価高で酪農家の離農が拡大している。銚子市で酪農をしている小池さん。経費が高いと嘆くが、この牧場では80頭の乳牛を飼育。餌は1頭に30キロ。加えて資材費、人件費を加えると利益は出ない状況に。そんな酪農家の声を聞こうと古谷乳業の古川が訪れた。酪農家を助けるため古谷乳業ができるのは生乳の需要を増やすこと。そんな思いがミルクの束縛や物語のあるヨーグルトに繋がっている。
古谷は先行き不透明な時代、サバイバルに必要なことは?について皆で力をあわせ、おごることなう社員ったいに感謝の気持ちを常に持ち続けることが大事だと答えた。
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村上は今日の総括に、「ミルクの束縛」は絶妙なネーミングだ。誰が束縛するのだろうと思ってしまうが、ミルクの味わいがその美味しさで人を虜にするのだ。たっぷりの生乳、それにコーヒーと砂糖のみを使用した自然な味わい。パッケージには「牛乳、牛乳好き、珈琲、ミルク愛、甘い誘惑、砂糖、以上。」と印刷されている。「以上」という文字の大きさが、他の言葉と同じ大きさだ。「物語のあるヨーグルト」も、そのままキャッチコピーになっている。外装のイラストが興味を引く。「古谷乳業」というメーカー名は非常に小さい。だが、見る人の印象に残る。とした。
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