関係者によると、きのう農水省は備蓄米の条件付き売り渡しについて、約21万トンを放出する方針であることを明らかにした。農水省はきょうにも売り渡しの数量や対象者など条件の詳細を公表。農業の流通に詳しい松平尚也氏によると、主なコメの流通ルートは、生産者(農家)からJA農協などが買い取り、卸売業者を通じてスーパーや飲食店(小売店)などに渡る。しかし最近は生産者から“転売”業者が買い取り在庫を抱えるためコメの流通が滞っている。2024年のコメの生産量は前年比約18万トン増加したが、大手集荷業者が集荷した量は前年比約21万トン減少していて円滑な流通が滞っていた。松平氏は備蓄米の放出が価格の安定につながる可能性もあるとしている。