コメの流通の変化が価格に影響している可能性が出てきた。コメは生産者からJAなどの集荷業者、卸売業者、外食や小売りを経て消費者に渡る。農林水産省の調査によると、生産者から集荷業者に出荷した量が前年より31万トン減っている。かわりに集荷業者以外に出荷した量は44万トン増えた。農家が集荷業者を通さずに直接卸売業者、小売り、消費者、ショッピングサイトに販売するケースがある。その結果、集荷業者の在庫が減った一方、卸売業者や小売りなどの在庫は計19万トン増えた。江藤農水相は「在庫の増加は先々を心配して少しずつ先回りし、積み上げた結果ではないかと推測される」と述べた。