これまでに放出された備蓄米のほとんどが流通していないことが分かった。集荷業者から卸売業者に引き渡され、スーパーなどの小売といった流通経路をたどる。農水省は先月13日時点で備蓄米21万トンのうち卸売業者に渡ったのは2万73トンだと発表した。小売店にたどり着いたのは4179トンと全体の約2%。届かない理由について、松平尚也助教は「既存の在庫との調整と実務ですね。精米して袋詰して取引するというところと時間がかかっているとされているので、どのように流通を円滑化するかがポイントになってきると思う」と指摘する。