農林水産省は去年2回で放出された備蓄米約21万トンのうち、4月末時点で実際にスーパー・飲食店などに辿り着いた量は全体の10%程度となる約2万2000トンと発表した。これは国民が1日程度で食べるコメの量に留まる。農水省は「今後は流通のスピードが上がっていく」と説明している。一方でコメの業者間の取引価格は再び上昇に転じた。コメ取引の代表的な指標となっている2024年産の4月の相対取引価格は過去最高値の2万7102円となった。4月の取引数量も前月から大きく減少し、業者間でのコメの品薄感が強まっていることが要因だという。