農林水産省が来年度予算の概算要求に盛り込んだ主な事業の1つが農地バンクの機能強化。農地を一時的に預かって集約し、希望者に貸し出す事業。もう一つが収入保険の予算の増額、生産者の収入が減った場合に一定程度を補填するもの。転作して生産者への交付金は継続されている。小泉農相は、農地バンクのポイントはまとめていかなければ人手不足が進む農村地域は守れない、収入保険を改善して加入者を増やして経営安定につなげる狙いがある、などとした。安藤さんは、収入保険は売上の保証なので、資材価格が上がって手取りが減ることへのリスクに対する課題が残っている、などと指摘した。小泉農相は、基盤整備を充実させてより少ない農家の数でも農地・農村が回っていくようにすることが大事だとした。