農林中金は、JAなどを通じて集めた資金の一部を米国の国債を中心とした有価証券などで運用していた。しかし、ここ数年の米国での金利の上昇で債権の価格が下落し、大きな含み損が発生する状況に陥っている。農林中金はこの損失処理のため、今年度の最終損益が5000億円の赤字になる見通しを発表し、それに伴い1兆2000億円規模の資本増強を検討していることを明らかにした。収益性を高めるため運用を見直し、財務基盤の立て直しを図る考えである。
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