甘みとほどよい酸味が特徴の「ふじ」は、山形県内のりんごの出荷量の半分以上を占める主力品種で、今月、収穫の最盛期を迎えている。寒河江市で開かれた「ふじ」の品評会には、県内有数のりんごの産地である朝日町などの農家26人が出品し、審査が行われた。審査員となったJAや県の職員は、実の大きさや色のつき具合、傷がないかなどを確認し審査の結果、最優秀賞には朝日町の井澤壽一さんが育てた「ふじ」が受賞した。JAさがえ西村山によると、ことしは7月25日の豪雨に加え、9月の大雨などでりんごの生育に影響が出て、西村山地方のことしの収穫量は3200トンと平年よりも減少すると見込んでいる。きょう、審査されたりんごはあす以降、首都圏に向けて出荷される。