きょうの経済視点について劔崎仁さんは「11月の米利下げ幅」とフリップ。11月のFOMCによる利下げ幅を最終的に決定する上で重要な指標が3つ。1つ目は9月の求人率。2つ目は9月のコアPCEデフレータの前月比。3つ目の雇用統計。コアPCEデフレータは0.3%の上昇。2%のインフレ率と整合的な0.2%弱を3カ月ぶりに上回る。0.3%の上昇は財価格に起因している。中古車価格の様に先行指標が今後の伸びの低下を示唆している。今回の結果が11月のFOMC会合において利下げを後押しする可能性は低い。10月非農業部門雇用者数の前月比は11万人台と低い伸び。この低い伸びはハリケーンとストライキの影響があるので一時的な減速の可能性があり、FOMCの会合の利下げを後押しするわけではない。全体にすると11月は0.25%の利下げとなる。仙石誠さんは「海外投資家▲5.6兆円日経平均株価+15%」とフリップ。今年の日本株と海外投資家の関係性について、今年は海外投資家は売り越し。日本株はプラス圏のパフォーマンスを維持している。中長期的にみると海外投資家が売っても下がらない市場になってきている。企業の自社株買いや個人投資家のNISAマネーなど新たな買い手が日本市場で生まれてきていることがパフォーマンスの関係性をつくっている。海外投資家が売ってきたら日本株は下がるように考える必要性はない。