DZHフィナンシャルリサーチ・東野さんはきょうの日経平均予想レンジを37,950円~38,300円とし、「前日のアメリカ市場が特にハイテク株中心に軟調だったので、東京市場も前場売のスタート。半導体関連が売られる一方で割安株への物色を予想している。一方、あすの早朝にはFOMCの議事録公表やアメリカ半導体メーカー・エヌビディアの決算発表を控えていて、後場は次第に様子見姿勢が強くなるとみている」などと話した。また、注目ポイントには「日経平均の左右対称」と挙げ、「日経平均を長期で振り返ると1989年のバブル期の高値からの大幅で長い下落は2003年の4月とそれを少し切り下げた2009年3月の2つの谷を底値に上昇に転換した。一般的に下落波動から上昇波動への変化を見るときには直近の高値を上向けることを確認することが必要。アベノミクス相場で勢いがあった2015年4月ごろに2007年の高値を上回ったことでバブル崩壊後の戻り高値が初めて切り上がったことを確認し、足元ではほぼ前年戻しの水準まで上昇している。実はバブル崩壊後の値動きは上げ相場への転換点となった2007年を中心に左右対称に近い動きになっているのがわかる。2007年を軸に考えると1989年からは207か月、2007年から207か月後は今年の4月にあたるので、4月までには一旦上昇一服というシナリオが浮上するが、反面4月ごろに向けては再び上値を伸ばす余地があるということにもなる」などと話した。