野村證券・後藤祐ニ朗さんのドル円予想レンジは147.25円~148.00円。後藤さんは「昨日の為替市場は週後半のイベントを控えて全体的に小動きとなった。あすにFOMCを控えていることからドル円相場は膠着感が強まりそう」などと述べた。注目ポイントは「FRBはどこまでタカ派化するか」。後藤さんは「あすのFOMCが重要だが、政策金利は据え置きが広く予想されており、注目は年内の利上げの可能性および来年以降の利下げペースに関するコミュニケーション。2024年以降のドット中央値がどの程度引き上げられるか注目。FRBの楽観シナリオへの信任が高まる過程でドル円が買われてきた。FOMCはドット中央値が25ベーシスポイント程度引き上げられる可能性が意識されている。50ベーシスポイント引き上げや長期ドットが上方修正された場合、市場はタカ派的と解釈、ドル買い圧力が強まりそう。植田総裁のタカ派発言を受けて市場では日銀の政策正常化に向けて動きへの注目も高まっているがFOMCが来年に向けた高金利維持姿勢を強めた場合、財務省による口先介入を含め当局の対応が重要になる。日銀による政策変更は見送りが予想されるがフォワードガイダンスやオーバーシュート型コミットメントなどを変更しインフレ加速や円安牽制を強めるか注目」などと述べた。