大浜さんは「10月のアメリカの個人消費支出物価指数をどう見ていますか?」と聞くと尾河さんは「アメリカでは賃金インフレがようやく緩和しつつある状況で、コアPCEデフレーターも前月の3.7%から今回は3.5くらいまで減速することが見込まれている。FRBは今年の年末のコアPCEデフレーターを3.7%と予想しているので、実際のインフレ率は彼らの予想経路を下回っている。なので12月のFOMCでは利上げはおそらく無い。それから12月のFOMCでは物価見通しを下方修正しつつドットチャートも25ベースずつくらい下方修正してもおかしくないと思う。10月のCPIのときのマーケットの反応もそうだったが、物価の減速はアメリカの長期金利の低下とドル安を促す可能性があるので、今回のコアPCEデフレーターも注目ということと、やはり今週末にパウエル議長やバー副議長が発言されるので、PCEデフレーターを見てどのようにおっしゃるのかというところももう一つの注目ポイント」などと話した。