日韓の歌手が共演する韓国の歌番組の収録では、日本の歌を韓国人の歌手が、アニメソングを日本歌手が歌う。韓国のテレビ番組で日本の歌が大々的に歌われることは異例。韓国では日本の植民地支配の歴史による国民感情への配慮や文化産業の保護を理由にかつて、日本の大衆文化は規制されていた。音楽は2004年に規制が解除されたが地上波での自主規制などテレビで放送される機会はあまりなかった。その壁を打ち破ったのがこの春放送された歌番組。オーディションを勝ち抜いた日本の歌手が、韓国の歌手と競い日本の歌も数多く披露された。人気の歌番組でも視聴率が数%なのに対して最高視聴率は15%。「ギンギラギンにさりげなく」は動画サイトに掲載されると600万回に迫る再生回数を記録した。韓国の歌手による「時の流れに身をまかせ」もおよそ400万回再生され高い評価を得ている。住田愛子さんは日本の曲が韓国で受け入れられたことに驚いたという。パク・ヘチュンさんはそれまで日本の歌に触れる機会はあまりなかったが番組を見て住田の歌声に魅了された。番組を立ち上げたソ・ヘジンさんはここまでのヒットは予想外だったと話していた。