NNN戦後80年プロジェクト「いまを、戦前にさせない」。1945年3月末に始まり激しい地上戦となった沖縄戦では家族や親戚同士が殺し合う集団自決の悲劇も起きた。きのう慶良間諸島・渡嘉敷島で行われた「2025年渡嘉敷村慰霊祭」。この島では約600人が死亡。9割近い330人が集団自決で犠牲になったとされている。80年前、特攻艇の発進基地とされ、爆雷を積んでアメリカ軍の船に体当たり攻撃をする計画があった。945年3月27日、アメリカ軍が島に上陸。激しい爆撃に追い詰められた住民は軍の陣地に近い山の中に集められた。島が戦場となったとき、住民らは敵の捕虜にならないよう自ら玉砕することを教えられていた。凄惨な体験を語り続けてきた吉川嘉勝さん。沖縄県内では台湾有事をにらんで自衛隊の強化が進んでいる。吉川さんには沖縄戦の開戦前夜と重なって見えている。