立憲民主党の代表選をめぐり立候補を表明している野田元総理が、きょう政策発表会見に臨んだ。まず経済対策として掲げたのが「分厚い中間層の復活」。当時の民主党政権で総理大臣だった野田氏は「普通に努力すれば誰もが家族をつくり生活できる社会を取り戻すべき」として、この「分厚い中間層の復活」を掲げていた。この政策に未だこだわりがあるという。さらに自民党の政治とカネの問題についても。野田氏は政治改革について、企業団体献金の禁止などの政治資金規正法の改正や、国会議員の世襲制限などを打ち出した。さらに批判の矛先は、自民党総裁選への出馬を表明した茂木幹事長の発言にも、成長戦略による税収増などで財源を確保し、増税ゼロを訴えた。茂木幹事長はきょうの会見でも「これまで進めてきた政策と発言に矛盾はなく一貫している」と主張したが、野田氏は自民党との対立姿勢を鮮明にした。立憲の代表選に加え、自民党の総裁選への出馬が取り沙汰されている候補の中で、唯一の総理経験者である野田氏。自らの判断で解散総選挙を断行し、政権を失ってから12年。再び総理大臣を目指すと訴える野田元総理だが、再び総理の座に着くことはあるのか。