直近の政治日程。まずは特別国会になる。投票日から30日以内に召集しなければならないことになっており、総理大臣指名選挙がこの特別国会で行われる。通常は与党が過半数持っているので1回の投票で終わるが、今度はそういうわけにはいかない。野党がまとまれば野党第1党の党首の野田さんが指名される可能性もある。ただ、現時点では与野党双方ともに多数を形成する枠組みは見えていないのである国会関係者は「総理大臣が指名される見通しが立つまでは国会の召集は難しいのではないか」と話している。野党側はどう臨むのだろうか。総理大臣指名選挙の対応について野田さんはきょう未明の記者会見で「自分がまず手を挙げて、ほかの野党に協力をお願いするのが基本だ」と話している。このためできるだけ早く野党各党と協議を始めたい考え。今後は連立政権の継続を目指す自民党と政権交代を目指す立憲民主党の多数派形成が活発になる見通し。政治日程見ると来月には米国大統領選挙が行われる。北朝鮮やロシアの協調など東アジアの安全保障環境が厳しくなっていることに加え、補正予算など物価高を受けた経済対策の議論も必要。国政の停滞は許されない。有権者の政治不信を招かないためにも与野党双方に求められる責任はより大きなものになると思う。