2024年10月28日放送 7:00 - 7:45 NHK総合

NHKニュース おはよう日本

出演者
渕岡友美 檜山靖洋 首藤奈知子 三條雅幸 今井翔馬 野口葵衣 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像と出演者のあいさつ。

(ニュース)
与党 過半数下回る 立民 大幅な議席増

衆議院選挙で自民公明両党は大きく議席を減らし、目標としていた過半数の233議席を下回った。石破総理大臣は政権を継続に対するため政策で一致できる党への協力を要請する方針。これに対し立憲民主党は議席を大幅に増やし、特別国会で行われる総理大臣指名選挙に向けてほかの野党との連携を模索することにしている。昨夜の自民党本部。当選を示すボードには空白が目立ち、幹部たちもこの表情。政治とカネを巡る問題で比例代表への重複立候補が認められなかった候補ら34人のうち20人が落選。2人の閣僚も議席を守れなかった。連立を組む公明党の石井代表も険しい表情だった。これまで議席を持っていた大阪ではすべての議席を失った。さらに代表自身も。自民、公明両党で目標としていた過半数を下回る215議席にとどまる結果に石破総理大臣は「非常に厳しい審判」とコメント。一方の野党。大きく議席を伸ばしたのは立憲民主党。国会に続き、政治とカネの問題を追及した。選挙前から50議席増やし148議席を獲得した。国民民主党は議席数を4倍に。自民、公明両党が過半数に届かなかった今回の選挙。政権運営の在り方を巡り与野党を超えた各党の駆け引きが活発になる見通し。

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衆議院選挙の結果を詳しく見ていく。自民公明両党が獲得した議席は過半数の233議席を下回った。また、自民党は議席を大きく減らして191議席にとどまり、単独での過半数を割り込んだ。各地の結果を見ていく。まずは北海道。立民が9、自民が3。立民が4分の3の議席を獲得した。続いて東北。山形は自民が独占した。ただ、東北全体では半数以上の11議席を立民が占めている。続いて北関東。自民が多くなっている。群馬は自民が独占している。立民のほか国民なども議席を獲得している。南関東。立民が19、自民が17、それぞれ議席を獲得した。東京。前回よりも選挙区が5つ増えて30選挙区となった。立民が半数の15、自民が11で立民の獲得議席が自民を上回った。続いて北陸信越。新潟県では5つの選挙区を立民が独占した。一方、富山県は前回に続いて自民が独占している。続いて東海。立民が14、自民が13。愛知県では半数の8議席を立民が獲得したほか、国民、保守も議席を獲得している。続いて近畿。維新が目立つ。大阪府では19の選挙区すべてを維新が独占した。中国地方を見ていく。石破総理大臣の地元鳥取県、それから山口県、こちらは自民が独占。自民が多くなっている。続いて四国。高知県と徳島県は自民が独占。立民と国民も議席を獲得している。九州。自民が熊本県を独占するなど九州全体の半数以上を占めているが、前回に続いて佐賀県は2議席とも立民となっている。沖縄では共産と社民も議席を獲得した。続いて比例代表。まず北海道と東北。自民が8議席、立民が7議席などとなっている。北関東の比例代表。自民が最も多く、立民、公明と続いている。南関東。自民、立民、国民と続いている。東京と北陸信越ブロック。東京では自民と立民がそれぞれ5議席を獲得した。東海。自民が最も多く、そして立民が続いている。近畿。維新が7議席と最も多くなっている。中国、四国。いずれも自民が最も多くなっている。最後は九州。自民が7、立民が4、公明も3議席を獲得した。

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与党 過半数下回る 各党党首は

今回の選挙結果を受けた各党の反応。自民い・石破首相「非常に厳しいご審判をいただいているというふうに認識。それを謙虚に厳粛に承らねばならない」、立民・野田代表「今回、総選挙に臨む目標として与党の過半数割れ、これが目標。その意味では目標が達成できたということは大きな成果だったと思う。本当の政治改革をやってほしい、そういう思いを結集することができたのではないかと思う」、維新・馬場代表「連立政権入りというのは今のところ全く考えていない。政治とお金の問題がきっちりクリアにならない以上は自民党、公明党の与党を信用するわけにはいかない。また立憲民主党さんや国民民主党さん、やっぱり党内まとまっていないというふうに感じる。そういう状況でこの連立を組めば国が混乱するということは国民にとっても不幸、そういうところをサポートするということもできない」、国民・玉木代表「政治とカネの問題についても厳しくやってきたが、同時に手取りを増やす経済政策を愚直に12日間訴えてきて、それが一定の手応え、あるいは届いたという感じを得ている」、公明・石井代表「自民党の不記載の問題が与党全体に対してやっぱり逆風になってるというのはやっぱり感じている」、れいわ・山本代表「政治とカネという問題がこの選挙の争点であるというふうなすり替えはさせてほしくなかった。一番は30年の不況」、共産・田村委員長「野党共闘はこれはやりようがなかった。その中でそれぞれが自民党を追い詰めていく論戦をやろうじゃないかと。私たちは裏金の問題、そして例の2000万の問題、大きく訴えてこの怒りの世論を広げるという役割を大きく果たした」、参政・神谷代表「外資や外国人労働者の受け入れがどんどん広がっているのでそれに対して抑制をかけようというところも結構、保守的な考えを持たれた方々には刺さったのかなというふうに思う」、保守・百田代表「ゼロだったのが一気に3になった。これは非常に大きな数字」、社民・福島党首「自民党政治に対する怒りはとても強いものがあった。自民党に対する批判票が立憲、国民にいき、社民党にあまり来てない」。

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解説 与党 過半数下回る 立民 大幅な議席増

政治部与党キャップの小嶋章史記者に聞く。与党で過半数割れ、自民党は2009年に政権を失って以来の単独過半数割れ。公明党は代表が議席を失い、常勝関西といわれる大阪の4つの選挙区でいずれも敗れたので大敗と言わざるをえないと思う。石破総理は昨夜「政治とカネの問題について全く理解が得られていないことが一番大きかった」と話していたが、与党の幹部からは「この問題の影響が大きかった」という受け止めが大勢。実際NHKの出口調査でも70%を超える人が投票にあたってこの問題を考慮したと答えている。選挙戦終盤では自民党を非公認となった候補者が代表を務める党支部などに2000万円が支給されたことが明らかになり、候補者からはさらに逆風が強まったという声が相次いで聞かれた。一方、野党からすれば与党を過半数割れに追い込んだので今後に弾みをつけた格好。選挙前から50議席増やした立憲民主党は政治とカネの問題を選挙戦で一貫して批判し続けた。野田代表も「自民党側の失敗でもあるが、野党第1党として本当の政治改革をやってほしいという思いを結集できた」と話した。また、国民民主党、れいわ新選組も議席を伸ばしたが、2つの政党は有権者の暮らしに密着した政策などを訴え続けたことが功を奏したのではないかという声が与党からも聞かれる。一方で日本維新の会は大阪では地力を見せつけたが、関西以外での勢力拡大が引き続き課題として残った。今後どうなるか。与党が少数なわけで衆議院では法案、予算案を可決することができなくなる。野党からすればまとまって行動すれば衆議院で主導権を握ることができる。石破総理は昨夜野党の協力を求めてでも自民党中心の政権を目指したいという考えを示した。今後は非公認で当選した人を追加公認したり、政策ごとに一部の野党の協力を得たりしながらの政権運営を余儀なくされる。ただ、自民党内からは与党で過半数という目標が達成できなかったから幹部が責任を取るのは当然だという声が出ている。複数の関係者によると小泉選挙対策委員長は辞任の意向を示しているということで、党執行部の責任問題が議論になる可能性がある。

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前回は小選挙区で敗退 立民 小沢氏の選挙戦

岩手3区。立憲民主党の小沢さんが前回失った小選挙区の議席奪還を目指した。立憲民主党の小沢一郎さん。自民党の政治とカネの問題を痛烈に批判した。小沢さんは今回これまでにない頻度で選挙区に入った。自民党の藤原崇さん。自公政権の継続を訴えた。収支報告書に不記載があったため比例代表への重複立候補は認められなかった。

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非公認の萩生田氏 立民 有田氏と激戦

東京24区。自民党で政務調査会長を務めた萩生田さんは政治とカネを巡る問題を受け無所属で立候補。対して立憲民主党の有田さんらが挑んだ。自民党から公認を得られなかった萩生田光一さん。無所属での戦いとなった。今回の選挙を出直しの機会にさせてほしいと訴えた。立憲民主党の有田芳生さん。政治とカネの問題も追及した。

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「政治とカネ」争点に 不記載議員らの結果は

自民党の政治とカネの問題が争点となった今回の選挙。収支報告書に不記載があった議員ら46人が立候補した。その結果について詳しく見ていく。まずはこちらの34人。いずれも公認されたものの比例への重複立候補が認められなかった人たち。今回千葉3区の松野さんなどが当選した一方、東京7区の丸川さんなどが落選した。当選したのは34人のうち半数以下の14人にとどまった。一方で非公認となった10人。いずれも今回無所属で立候補した。このうち当選したのは東京17区の平沢さん、そして東京24区の萩生田さん、また兵庫9区の西村さん。10人のうちこちらの3人が当選した。一方、東京11区の下村さんや福井2区の高木さんなど7人が落選した。また離党勧告の処分を受けて離党した世耕さんが当選した。この結果、不記載があった46人のうち合わせて18人が当選した。この結果が全体の議席にどう影響したのだろうか。自民公明両党、選挙前は279議席だったが、今回過半数の233議席を割り込んで215議席だった。このうち不記載があった議員らのうち公認されて当選した人が34人のうち14人。今後無所属で立候補し、当選した候補者が追加公認される可能性もあるが、自民公明両党は過半数に18議席届いていないのが現状。

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解説 収支報告書に不記載 当選は半数以下

小嶋記者に聞く。収支報告書に不記載があった候補者のこうした結果についてはどう見ているか。対象となる46人のうち、当選したのは18人、半数以下。非公認となった10人の中では3人の当選にとどまったので有権者の厳しい判断が下ったといえる。ただ、こうした候補の中には選挙が強いと見られていた人も少なくなくある自民党関係者は「もう少し多く当選できると思っていたが、厳しかった」と話していた。

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自由民主党
「政治とカネ」で非公認 高木元国対委員長は

自民党旧安倍派で国会対策委員長も務めた高木さん。政治とカネの問題を受け福井2区で無所属での立候補となった。公認を得られなかった高木毅さん。選挙戦では、政治とカネの問題についておわびを繰り返した。党の組織的な支援のない今回の選挙戦。みずからの人脈を生かして応援を依頼した。

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経済界 海外メディアの反応は

衆議院選挙の結果を受けて経済界や海外メディアの反応。経団連の十倉会長は“政治資金をめぐる問題に対し国民が厳しい判断を下したと認識しており、真摯に受け止めるべきである。他方、日本経済は待ったなしのさまざまな重要課題に直面している。自民党・公明党を中心とする安定的な政治の体制を構築し、政策本位の政治が進められることを強く期待する”というコメントを出した。自民・公明両党が過半数の議席に届かないことが確実な情勢となると、海外メディアも相次いで速報で伝えた。ロイター通信は“有権者は政治資金のスキャンダルやインフレをめぐり、石破総理大臣の自民党にバツを与えた。日本が経済的な逆風と東アジアでの緊迫した安全保障の状況に直面する中、政治的な不安定を招く可能性がある”と伝えました。また、AP通信も“選挙結果は政治資金のスキャンダルに対する有権者の怒りを反映している”と伝えている。このほか、3位酷の公共放送BBCは、石破総理大臣の「自民党は有権者から厳しい審判をいただいている」という発言を伝えた。

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AP通信トムソン・ロイター公明党十倉雅和日本経済団体連合会自由民主党英国放送協会
解説 直近の政治日程は どうなる首相指名選

直近の政治日程。まずは特別国会になる。投票日から30日以内に召集しなければならないことになっており、総理大臣指名選挙がこの特別国会で行われる。通常は与党が過半数持っているので1回の投票で終わるが、今度はそういうわけにはいかない。野党がまとまれば野党第1党の党首の野田さんが指名される可能性もある。ただ、現時点では与野党双方ともに多数を形成する枠組みは見えていないのである国会関係者は「総理大臣が指名される見通しが立つまでは国会の召集は難しいのではないか」と話している。野党側はどう臨むのだろうか。総理大臣指名選挙の対応について野田さんはきょう未明の記者会見で「自分がまず手を挙げて、ほかの野党に協力をお願いするのが基本だ」と話している。このためできるだけ早く野党各党と協議を始めたい考え。今後は連立政権の継続を目指す自民党と政権交代を目指す立憲民主党の多数派形成が活発になる見通し。政治日程見ると来月には米国大統領選挙が行われる。北朝鮮やロシアの協調など東アジアの安全保障環境が厳しくなっていることに加え、補正予算など物価高を受けた経済対策の議論も必要。国政の停滞は許されない。有権者の政治不信を招かないためにも与野党双方に求められる責任はより大きなものになると思う。

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特別国会立憲民主党野田佳彦
開票情報

開票状況などはインターネットでも見ることができる。

参院岩手補選 富山・岡山知事選 結果

きのうは参議院岩手選挙区の補欠選挙と富山県、岡山県の知事選挙も行われた。参議院岩手選挙区の補欠選挙では木戸口英司(立民・元)が当選した。富山県知事選挙は新田八朗(無・現)が2回目の当選を果たした。岡山県知事選挙は伊原木隆太(無・現)が4回目の当選を果たした。

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伊原木隆太新田八朗木戸口英司立憲民主党
ソフトバンク DeNAに2連勝

日本シリーズ第2戦:DeNA3−6ソフトバンク。ソフトバンクがDeNAに2連勝。

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横浜DeNAベイスターズ横浜スタジアム福岡ソフトバンクホークス
ドジャース ロバーツ監督 “大谷選手 出場可能”

ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で盗塁を試みた際、左肩を亜脱臼したドジャース・大谷翔平。ロバーツ監督は明日行われる第3戦への出場が可能だという見通しを示した。

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デーブ・ロバーツニューヨーク・ヤンキースロサンゼルス・ドジャースワールドシリーズ大谷翔平
おはよう天気
全国の気象情報

気象情報を伝えた。

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衆院選結果

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