能登半島地震の発生から1ヶ月が過ぎ能登半島地震で選手やスタッフが被災し試合に参加できない状況が続いていた。選手達は地元の人達に恩返しがしたいと地震の発生直後から避難所で炊き出しを実施。元チームメイトの外国人選手もボランティアに駆けつけ地域に取って選手達の存在は大きかったという。選手は地域の方に支えながら3日から始まる復帰戦に挑んだ。チームの要となる選手はウクライナ出身のイホール・ボヤルキム選手だった。イホール選手は元ウクライナの代表でB3リーグで注目を集める外国人選手の1人だという。ロシア軍が制圧するドネツク州の出身で戦火を逃れるため2022年に家族と来日。遠く離れた故郷を思いながら日本のコートでプレーを続けてきたという。昨日チームは石川からの応援バスツアーを実施。チームの拠点を置く七尾市で今も避難生活を送るサポーターを中心に40人が応援に駆けつけていた。会場では相手チームの「共にホームのような気持ちで開催したい」という思いから石川のホームさながらの雰囲気のなか試合が始まった。序盤から一進一退の攻防が続きチームの司令塔のイホール選手も落ち着いたプレーでチームを牽引。試合は終盤までもつれ残り3分で同点の大接戦で震災後にチームで練習できたのは数回程度だが最期まで諦めない姿勢で戦い続けていた。惜しくも1点差で敗れたが会場は両チームを称える握手と声援で包まれたという。この試合で優秀選手賞を受賞したイホール選手は試合後「我々と七尾市の方々は今やひとつの家族のような存在」などとコメントしている。