プロジェクトは神奈川・鎌倉市のシャツメーカーと大手繊維メーカーの子会社、今治市の農業生産法人が進めている。きょうは今治市の約2500平方メートルの農場でことし5月から栽培してきた綿花の初収穫が行われた。衣料品の原料の綿花は、ほとんどを輸入に依存しているが、綿花の国際価格が高騰していることや、栽培から加工、流通の過程で多くの温室効果ガスや廃棄物を排出していることが課題になっている。シャツメーカーは、コストダウンや環境への配慮を進めようと原料の国産化を目指していて、今治特産のタオルの原料として綿花栽培に取り組んできた農業生産法人と連携することになった。瀬戸内の雨が少なく温暖な気候は綿花の栽培に適しているということで、栽培しているのは繊維が長くなめらかな肌触りが特徴の高級な品種で、収穫した綿花を使って製造したワイシャツは来年から販売される予定。