あす投開票を迎える韓国総選挙だが、いま「長ネギ」がユン・ソンニョル政権を批判するシンボルとなっている。発端は先月、スーパーを視察したユン・ソンニョル大統領の「長ネギ875ウォン(約100円)なら合理的な価格だと思う」という発言だった。日本同様に物価高が進む韓国では、長ネギは通常遥かに高い値段で売られており、野党側は「モノの値段も知らない」と大統領を批判している。野党の集会では長ネギが掲げられるまでに。選挙管理委員会は長ネギを「政治的な表現」とみなし、事前投票では投票時の長ネギの持ち込みが禁じられた。選挙に参戦する進歩系新党を率いるチョ・グク氏。前の政権で法相を務め”玉ねぎ男”と呼ばれるチョ・グク氏も「長ネギを心に抱いて投票した。長ネギ革命!」と綴った。総選挙では300議席を争うが、ユン政権を支える保守系与党「国民の力」が劣勢とみられる。一方、議会で現在過半数の議席を持つ革新系最大野党「共に民主党」の優勢が伝えられており、結果によってはユン政権への影響は避けられない。