アジア最大規模の映画祭「東京国際映画祭」は最終日のきょう、コンペティション部門の受賞作が発表され、吉田大八監督の「敵」が日本の映画としては19年ぶりに最高賞の東京グランプリに選ばれた。筒井康隆さんの作品が原作で、長塚京三さん演じる元大学教授が「敵がやって来る」というメッセージをある日パソコンで受け取り話が展開していくという物語。この作品で吉田監督は最優秀監督賞に、主演の長塚さんは最優秀男優賞にそれぞれ選ばれた。吉田監督は「自分がいい監督かどうか自信を持てないが、間違いなくみなさんのおかげでこの映画はいい映画になったと思っている」、長塚さんは「もうちょっとここの世界でやってみようかなという気にもなった」と語った。主催者によると日本の映画が東京グランプリを受賞するのは19年ぶり。