コメの評価方法は2つある。『食味検査』は、民間の検査機関が実際に食べ比べ、機械による検査を行う。産地ごとのランキングを作成し、「A」「特A」などと表記される。『等級検査』は、農産物検査法に基づいて国から登録を受けた民間検査機関が全国一律基準でコメ粒の変色や欠けを目視で検査・評価し、「1等米」「2等米」「3等米」「規格外」に分類される。今年新潟県で食味検査を実施したところ、等級による味の差はほとんどないという結果が出た。ジャーナリストの山口氏によると、白く濁ったコメは柔らかい炊きあがりになるという。味には影響はないが、等級検査はコメの品質維持のために不可欠で、今後暑さに強い品種改良が重要だと山口氏は話した。柳澤さんは「等級より一般消費者がリーズナブルにコメを食べられることが重要」などと言い、能條さんは「たまたま今年暑かったわけではなく、今後どんどん暑くなっていく。平均気温の変化はたったの1℃だが、コメやそのほかのものでも影響はこうやって出てくる。気候変動対策が必要だというふうに議論が変わっていくといい。」などと話した。