長崎で食を通して戦争の記憶を伝える被爆者で料理研究家の脇山順子さんを取材。脇山さんの教室では食材を一切無駄にせず味わい尽くす。これは食料の少ない戦時中、母から学んだという。脇山さんのお母さんは「石ころ以外は何でも食べられる」と言い聞かせたという。8月9日、母親は学校に出勤、兄弟は家にいた。家族は全員無事だったが、小学校は火葬場になっていた。生き延びた自分に何ができるかと考え母親と同じ家庭科教師に。生きる希望をくれた食に携わってきた。先月29日、戦時中の食事を子どもたちに体験してもらう教室を開いた。脇山さんは教室後に戦争の体験談を語り、次の世代に日本を託した。今後も脇山さんは食を通じて平和の大切さを語り継いでいく。