アメリカのギャバード国家情報長官が10日、自身のSNSに最近訪れたという広島の映像を投稿し、そこで触れた原爆の実相について語った。ギャバード長官は「被爆者の中には自分の記憶、感情、目にした光景を絵やスケッチに描いて伝えるよう求めらた方々もいる。それらの絵が語る苦しみと喪失の深さは時として写真以上に雄弁だった」と述べた。ギャバード長官は長崎も同じ運命をたどったと述べた上で、現在の核兵器の威力は広島や長崎とは比較にならないほど大きいと指摘した。トランプ大統領はロシア、中国と3ヵ国で核兵器の軍縮に向けた協議を進めるべきとの考えを示しているが、アメリカは70ヵ国以上が締約国となっている核兵器禁止条約には参加していない。そうした中、トランプ政権の現職閣僚から出た核兵器廃絶を訴える異例のメッセージ。日本被団協・田中煕巳代表委員はギャバード長官の訴えに対し、「素晴らしいことだと思う。訪問する前に色んな勉強をした上で、それが本当だったことに感動したのではないか」と話した。