戦後80年つなぐ、つながる。戦後初となる花火大会は終戦から1年後の1946年8月10日、岐阜・長良川で行われた。集まった人にあまり笑顔がみられない。現正寺住職・高木慈興さんは、岐阜空襲を経験。900人が死亡。防空壕に避難していた親戚11人を亡くした。それから1ヵ月後に終戦を迎えるが、高木さんにとっての戦争は終わらなかった。出征した父親は戻ってこなかった。高木慈興さんの日記。復讐心を抱えた高木さんを尻目に花火大会は開催が決まった。高木さんは花火をみて当初は空襲の記憶がよみがえったというが、花火の色鮮やかな光景を見て気持ちは徐々に変わっていく。それからは長良川の花火を見続けている。去年は91歳離れたひ孫と一緒に訪れた。戦後80年の夏の花火も楽しみにしているという。