今回の旅人は斎藤恭代。長野駅から車で15分ほどの所に、松代温泉団地という地区がある。住宅街の中にある松代温泉公民館には、誰でも利用できる日帰り温泉が併設されている。男女別の内湯。浴槽の周りは一面茶色に染まっている。お湯も同様に茶色に濁っている。鉄分や塩分を豊富に含んでいるため。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。浴槽周辺が色づいているのは、お湯の成分が堆積して固まったため。源泉は無色透明だが、空気に触れることで成分が酸化して茶褐色になる。ボイラーが壊れたため一時は閉鎖の危機に陥ったこともあったが、住民の寄付などで買い替えて継続することができた。