パリオリンピック男子バレーボール開幕戦である日本vsドイツのフルセット激闘の舞台ウラを紹介。西田選手の両親は現地に応援に駆けつけていた。上田晋也らもスタンドにいた。日本からもPVに集まった日体大(高橋藍の母校)の学生らなど多くの人が応援していた。元バレー部のモグライダー芝は高橋藍の兄である塁選手と一緒に観戦した。試合開始時間は現地時間朝9時という、国際大会では異例の早さで、選手は7時20分に会場入りした。西田選手は音楽を聴いていた。日本のロッカールームでは、監督が壁を使ってストレッチ。西田選手は器具を使ってアップしていた。高橋選手は音楽を口ずさみながらリラックスして準備を進めた。そして迎えた第1セット。ジェルジ・グロゼル選手がサービスエースを決めるなど、まずはドイツが主導権を握った。日本は西田選手の活躍で追い上げていった。宮浦健人選手がオリンピック初得点を決め、熊本県荒尾市のPVに集まった地元応援団は盛り上がった。しかし追いつけず、第1セットはドイツが取った。第1セットについて元日本代表の柳田将洋選手は、最初は硬さがあったが、西田選手の活躍を通して硬さが払拭されてきたなどと分析した。第2セットは日本が先制したが、追い上げられて9-12で一度タイムアウトをとった。タイムアウト中、ブラン監督はセッターの関田誠大選手にマンツーマンで指示を送った。タイムアウト明け、高橋選手がグロゼル選手に対してブロックを決めた。さらに西田選手のサービスエースなどもあり、日本は逆転に成功した。その後、再びドイツに追いつかれたが、最終的には日本が2セット目を取った。日本はその勢いで第3セットも取り、1セットリードした。第4セットは一進一退の攻防となった。