金融市場ではプライベートクレジットのリスクについて指摘する声も出ているという。銀行以外の貸し手が資金を必要とする主に中堅・中小企業向けに行う融資のことで、2010年頃の市場規模は0.4兆ドルほどだったが現在は3兆ドルになっている。拡大の背景としては、金融危機により銀行への規制が厳しくなって貸し出せないお金が出てきたが、企業が資金繰りを必要とするところはあるのでそこに向けてお金を貸し出すことができた。金利が低い時に投資をしたいと思ってもリターンが出ないが、このマーケットに行けばリターンが出ると投資家の関心も高まったことがある。今年の9月・10月にプライベートクレジットの主戦場的なところがデフォルトを始めたので他にも影響するのではと心配し始めた。シンジケートローンとプライベートクレジットはそんなに違わないと思われていたのに今は大きな差が出てきており、プライベートクレジットのマーケットが警戒されている。シンジケートローンがお金を貸しているところとプライベートクレジットがお金を貸しているところのデフォルト率は1%以下で対して違わないとも言える。プライベートクレジットのリスクが上がっている大きな要因が、投資待機資金が大きく、デフォルトが出てスプレッドが広がると買う人が出てくるのでそれが大きいということはそこまで心配しなくても良いのではとしている。しかし心配な動きも出てきている。プライベートクレジットを構成している割合の内、信用格付けの「CCC」が増えている。シンジケートローンとでは倍くらいの差がある。足元では徐々に悪くなって来ている点は注意が必要。貸し出し先も偏っておりテック企業が多く、もしAIのバブルがはじければプライベートクレジットのマーケットも影響するのではと考えないといけない。また関税政策のあと中小企業が価格転嫁できているかといえば殆どができていない。価格転嫁ができなければこれから企業業績の悪化かデフォルトが見えてきてしまう。そういった企業が貸し出しのメインなので、これからプライベートクレジットが徐々に悪くなるのではとの懸念が高まっている。
