18日安倍派の幹部だった萩生田氏が裏金問題を問う政倫審に初めて出席した。裏金は少なくとも20年以上前の森元総理が派閥の会長だった時代から存在していたことを明らかにした。安倍派の議員たちは“裏金”づくりは「派閥からの指示」だったと明言した。896万円の不記載があった柴山昌彦元文部科学大臣。元々はパーティー券収入のノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載していたそう。ところが現安倍派の事務局から指示があり、2014年ごろに記載をやめることになったと証言した。派閥からの指示に疑問を感じた柴山氏。法的に問題がないのか?これまでどうり収支報告書に計上する運用が出来ないのか?秘書を通じ派閥に何度も問い合わせたという。しかし派閥の対応に疑問を呈した議員がいたにもかかわらず続けられた裏金づくり。安倍氏は2022年4月に一旦派閥からのキックバックをやめる方針を決めたが、安倍氏が死去した後、派閥幹部が協議し再開されたことが分かっている。2022年春ごろに安倍氏に相談していたという関芳弘衆院議員。安倍派5人衆の中で唯一、これまで政倫審での説明をしてこなかった萩生田元政調会長。2004年には、事務所の担当者が「派閥側からキックバックは収支報告書に記載しないとの取り決めがある」と説明を受けたそう。当時の派閥トップは森喜朗元総理。“裏金づくり”は少なくとも20年以上前から行われていたことになる。使い道も明らかにした。“裏金”使い道1・国会議員、外国要人、マスコミ関係者や有識者等との会合費。使い道2・大臣や党役員として海外出張における政務活動費。使い道3・海外要人訪問時の贈答品の費用、議員外交に関する経費、随行スタッフの経費。こうした説明を衆院選前の国会ではせず今になって説明するということ自体、自民党として国民の政治不信を払拭しようという思いが本当にあるのか、そして政倫審出席も通過儀礼となってはいないかと疑念がさらに強まる。19日も安倍派の議員ら4人が衆院の政倫審に出席予定。