阪神淡路大震災からきのうで30年。「追悼のつどい」が行われた神戸市中央区の東遊園地には多くの人が集まり、発生時刻の午前5時46分に合わせて黙とうが捧げられた。その後、市内では追悼式典が開かれ、天皇皇后両陛下が出席された。国内で初めて震度7を観測した阪神淡路大震災では10万棟以上の家屋が倒壊し、災害関連死を含め6434人が犠牲となった。発生から約1ヵ月後、皇太子時代の陛下は雅子さまと避難所を訪問し、被災者を見舞われた。あれから30年、追悼式典で天皇陛下は被災地の人々の姿を振り返られた。また、震災を風化させないため、経験していない若い世代が自主的に学ぶ活動に取り組んでいることに「次の世代へと引き継がれていくことを期待いたします」と述べられた。その後、両陛下は献花台に白いユリなどの花束を手向けられた。発生時刻の12時間後には神戸市の東遊園地で再び黙とうが捧げられるなど、被災地は1日深い追悼の祈りに包まれた。