鹿児島・阿久根市沖の海面に薄っすらと見える機体。旧日本軍最強と言われた「紫電改」が眠っている。近付くと見えてくるのがエンジン。紫電改は零戦の性能を上回り、米軍機と互角に渡り合ったという。引き上げを計画している市民団体が、専門家を招き海底で調査を行った。紫電改・林大尉機を引き揚げる会の肥本英輔代表は、映像を元にCGで全体を再現するとまだ機体の大部分が残っていることが分かった。旧日本軍の記録に基づくと、1945年4月、19機のB29に1機で交戦し、1機を撃墜後、海岸近くに不時着したと見られている。登場していた林喜重大尉は死亡した。肥本英輔代表は、絶対戦争状態に慣れてはいけないなどと語っていた。