涙で引退会見を開いた元小結・阿武咲。思い出の“一番”は去年の初場所13日目で元大関・貴景勝との取組。貴景勝は同学年で少年時代からのライバル。直接対決には敗れたが、昔から知っている間柄で最高峰の舞台で優勝争いしているのが自分の中では特別だと話した。第二の人生は「馬油」と話す阿武咲。馬油とは馬の油のことで昔からやけど、切り傷など万能薬として使われてきた。相撲ジャーナリスト・横野レイコさんによると、全身裸が商売の力士に馬の油のクリームを塗っている方は多いという。美容力士が増えており若い力士にとってスキンケアは常識。阿武咲は「今度は自分が誰かの力になれれば」と語った。