9年前の今日に自ら命を絶った高橋まつりさん。電通の新入社員で当時24歳だった。母・幸美さんが娘の命日に寄せて今日手記を公表した。「たとえ電通過労死事件が人の記憶から消えてもどんなに時が過ぎても大切ないとしい娘。一生忘れることはない」とした。2015年電通に入社したまつりさんは違法な長時間労働で疲弊し、幸美さんに「人生も仕事も全てがつらいです。お母さん、自分を責めないでね。最高のお母さんだから」とメールを残した。まつりさんの自殺は長時間労働が原因として労災と認められた。幸美さんは手記に「あんなに頑張って生きていたんだから、絶対に幸せになってほしかった。そう思うと悔しくてたまらない」などと綴った。過労死は昨年度137件あり、うつ病など精神障害は昨年度883件と過去最多。手記には「国は過労死対策に何が足りないのか、私たち遺族の意見を本気で聞いて対策を見直してほしい。誰もが安心して働き、誰もが希望を持って人生を送れる国になるように願い、娘と共に力を尽くしてまいりたいと思います」などと綴られていた。