富士山は2013年に世界文化遺産に登録された。選ばれた理由は芸術の源泉と信仰の対象。芸術の源泉とは数多くの芸術作品に登場し、日本文化に大きな影響を与えた美しい山としての富士山のこと。そして、神の山として人々に崇められる信仰の対象であったこと。この文化的な側面が世界的に評価された。葛飾北斎や歌川広重などの絵師たちによって描かれてきた富士山。彼らの絵が庶民に広まることで美しい姿が親しまれるようになった。富士山と共に描かれることが多いのが海。代表的な存在が三保松原、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図」に登場している。この作品の特徴が北斎ブルーと呼ばれる美しい青色、正式にはプルシアンブルーという色。問題「北斎ブルーに使った材料は?」。正解は「動物の肝」。冨嶽三十六景はモネやゴッホなど世界的な画家に愛され、影響を与えたという。
富士山の噴火によって生まれた富士五湖。湖越しにそびえ立つ富士の姿や5つの湖がそれぞれ美しい景観や地形を持っていることから多くの芸術作品のモチーフとなり、構成資産として世界遺産に登録された。葛飾北斎の冨嶽三十六景に登場する赤富士は夏の早朝に朝日を浴びて山肌が赤く染まる富士山を河口湖側から描いたと言われる。問題「赤富士を美しく見るためには?」。正解は「前日に雨が降る」。雨が空気中のホコリやチリを落とし、空気をキレイにする。
富士五湖の中で最も深い本栖湖。ここで見られる夏の絶景が「逆さ富士」。本栖湖の特徴が水の透明度。富士山の雪解け水が溶岩でろ過され、地下から湧き出てくることで高い透明度を保っている。問題「本栖湖の水が透明な理由は?」。正解は「川の水が入らない」。本栖湖に繋がる川がないため、土や泥が流れ込まない。
富士五湖の中で最も小さい精進湖。あまりの美しさから東洋のスイスと称されている。問題「精進湖近くに現れるのは?」。正解は「6つ目の湖」。普段はただのくぼんだ部分だが、台風などの大雨によって湖が出現する。
世界遺産・白糸の滝は日本を代表する名瀑として国の名勝・天然記念物に選定されている。問題「滝の水が分かれている理由は?」。正解は「無数の岩からしみ出る」。岩は富士山の噴火による泥と溶岩で形成されている。地層の境目から富士山の雪解け水が流れ出る。
富士山は今までに約180回の噴火を繰り返している。その姿が神の怒りや力を象徴するものとして恐れ、崇められてきた。平安時代に貞観大噴火と呼ばれる大規模な噴火が起こり、青木ヶ原樹海が生まれた。さらに江戸時代に宝永大噴火が起こり、東日本一帯に2週間、火山灰を降らせたという。富士山という名前も噴火が関係している。万葉集には尽きることのない噴火「不尽」と表記されている。噴火を神の怒りと位置づけ、怒りを鎮めるべく、各地で祈りや祭りが捧げられてきた。代表的な祭りが「吉田の火祭り」。神の山のフラストレーションを発散させる意味合いがあると考えられている。さらにこの祭りでは富士山をかたどった御山神輿を担ぐ。問題「富士山の怒りを鎮める風習は?」。正解は「神輿を地面に落とす」。
平安時代以降、富士山の怒りを鎮める祈りの場として各地に浅間神社がつくられ、約13000社のうち8社が世界遺産に登録されている。富士山本宮浅間大社は約2000年前に建立され富士信仰の中心的存在。江戸時代には徳川家康から保護を受け現存する社殿を造営。さらに、富士山8合目以上の管理を任された。浅間神社で一際異彩を放つのが無戸室浅間神社。神様の胎内といわれる軌跡の洞窟・船津胎内樹型は世界遺産に登録されている。問題「船津胎内樹型で流行したことは?」。正解は「地下水を持ち帰る」。妊娠中の女性に飲ませると安産になるという。
平安時代後期になり富士山の噴火活動が沈静化すると、遠くから拝む「遥拝」から登って拝む「登拝」へと形を変えていく。そして、江戸時代に入ると庶民へと信仰が拡大し「富士講」が大ブームに。富士講の登拝は健康や商売繁盛などのご利益を願い富士山を登る修行で、最盛期は2か月で2万人が江戸から登拝したといわれている。問題「富士講の必需品は?」。正解は「タンス」。簡易的な祭壇として使用された。
富士講の特別な場所が富士山五合目。人間界と神の世界の境界線だと信じられていたという。当時の富士講では五合目の小屋で休み聖なる山頂を目指した。自身の罪・けがれを清めるために六根清浄を唱えながら登ったという。問題「六根清浄が語源の掛け声は?」。正解は「どっこいしょ」。一説には「六根清浄」が「どっこいしょ」に聞こえたことが由来だという。
江戸時代、富士山の開山は旧暦6月1日からの約2か月。この時期に多くの人が江戸から北口本宮冨士浅間神社を目指した。そんな富士講たちを支えたのが「御師の家」と呼ばれる宿泊施設。御師とは参拝者の案内や祈祷を行う御祈祷師の略称。現在でも富士吉田市に5軒ほどが残っていて、2軒の個人宅が世界遺産に登録されている。400年以上続く御師の家「筒屋」では、敷地を流れるヤーナ川で身を清め家に入っていたという。御師の人たちは富士山の閉山期間は檀家回りを行っていたという。問題「御師が配ったお土産は?」。
富士山の噴火によって生まれた富士五湖。湖越しにそびえ立つ富士の姿や5つの湖がそれぞれ美しい景観や地形を持っていることから多くの芸術作品のモチーフとなり、構成資産として世界遺産に登録された。葛飾北斎の冨嶽三十六景に登場する赤富士は夏の早朝に朝日を浴びて山肌が赤く染まる富士山を河口湖側から描いたと言われる。問題「赤富士を美しく見るためには?」。正解は「前日に雨が降る」。雨が空気中のホコリやチリを落とし、空気をキレイにする。
富士五湖の中で最も深い本栖湖。ここで見られる夏の絶景が「逆さ富士」。本栖湖の特徴が水の透明度。富士山の雪解け水が溶岩でろ過され、地下から湧き出てくることで高い透明度を保っている。問題「本栖湖の水が透明な理由は?」。正解は「川の水が入らない」。本栖湖に繋がる川がないため、土や泥が流れ込まない。
富士五湖の中で最も小さい精進湖。あまりの美しさから東洋のスイスと称されている。問題「精進湖近くに現れるのは?」。正解は「6つ目の湖」。普段はただのくぼんだ部分だが、台風などの大雨によって湖が出現する。
世界遺産・白糸の滝は日本を代表する名瀑として国の名勝・天然記念物に選定されている。問題「滝の水が分かれている理由は?」。正解は「無数の岩からしみ出る」。岩は富士山の噴火による泥と溶岩で形成されている。地層の境目から富士山の雪解け水が流れ出る。
富士山は今までに約180回の噴火を繰り返している。その姿が神の怒りや力を象徴するものとして恐れ、崇められてきた。平安時代に貞観大噴火と呼ばれる大規模な噴火が起こり、青木ヶ原樹海が生まれた。さらに江戸時代に宝永大噴火が起こり、東日本一帯に2週間、火山灰を降らせたという。富士山という名前も噴火が関係している。万葉集には尽きることのない噴火「不尽」と表記されている。噴火を神の怒りと位置づけ、怒りを鎮めるべく、各地で祈りや祭りが捧げられてきた。代表的な祭りが「吉田の火祭り」。神の山のフラストレーションを発散させる意味合いがあると考えられている。さらにこの祭りでは富士山をかたどった御山神輿を担ぐ。問題「富士山の怒りを鎮める風習は?」。正解は「神輿を地面に落とす」。
平安時代以降、富士山の怒りを鎮める祈りの場として各地に浅間神社がつくられ、約13000社のうち8社が世界遺産に登録されている。富士山本宮浅間大社は約2000年前に建立され富士信仰の中心的存在。江戸時代には徳川家康から保護を受け現存する社殿を造営。さらに、富士山8合目以上の管理を任された。浅間神社で一際異彩を放つのが無戸室浅間神社。神様の胎内といわれる軌跡の洞窟・船津胎内樹型は世界遺産に登録されている。問題「船津胎内樹型で流行したことは?」。正解は「地下水を持ち帰る」。妊娠中の女性に飲ませると安産になるという。
平安時代後期になり富士山の噴火活動が沈静化すると、遠くから拝む「遥拝」から登って拝む「登拝」へと形を変えていく。そして、江戸時代に入ると庶民へと信仰が拡大し「富士講」が大ブームに。富士講の登拝は健康や商売繁盛などのご利益を願い富士山を登る修行で、最盛期は2か月で2万人が江戸から登拝したといわれている。問題「富士講の必需品は?」。正解は「タンス」。簡易的な祭壇として使用された。
富士講の特別な場所が富士山五合目。人間界と神の世界の境界線だと信じられていたという。当時の富士講では五合目の小屋で休み聖なる山頂を目指した。自身の罪・けがれを清めるために六根清浄を唱えながら登ったという。問題「六根清浄が語源の掛け声は?」。正解は「どっこいしょ」。一説には「六根清浄」が「どっこいしょ」に聞こえたことが由来だという。
江戸時代、富士山の開山は旧暦6月1日からの約2か月。この時期に多くの人が江戸から北口本宮冨士浅間神社を目指した。そんな富士講たちを支えたのが「御師の家」と呼ばれる宿泊施設。御師とは参拝者の案内や祈祷を行う御祈祷師の略称。現在でも富士吉田市に5軒ほどが残っていて、2軒の個人宅が世界遺産に登録されている。400年以上続く御師の家「筒屋」では、敷地を流れるヤーナ川で身を清め家に入っていたという。御師の人たちは富士山の閉山期間は檀家回りを行っていたという。問題「御師が配ったお土産は?」。
住所: 静岡県静岡市葵区追手町9-18