再審無罪が確定した袴田巌さんの当時の捜査の検証結果を県警が発表した。ねつ造について証言は得られなかったという。袴田さんの再審判決では静岡地裁が捜査機関による3つのねつ造を認定した。これを受けて、静岡県警は当時の捜査員への聞き取りなどから事実確認を進めたが、5点の衣類と布の切れ端についてはねつ造があったかどうかを明らかにする具体的な事実や証言を得ることができなかったとしている。5点の衣類が発見されたみそタンク内の捜査が不十分だったことが審理の長期化につながったとして、捜査活動の不徹底を真摯に受け止める必要があり初動捜査の重要性を認識させる教訓とすべきとしている。