病院に運び込まれた毬奈さん。肺炎は日を追って悪化していった。エクモを使うしか回復する見込みはないが大きな見込みがあった。エクモは血栓を防ぐ薬を使う、だが手術直後の毬奈さんには高いリスクがあった。4月30日、毬奈さんにエクモをが導入され24時間体制でのチェックが始まった。しかし病院には次々とコロナ患者がやってくる。スタッフが足りずみな疲弊していた。それを救ったのが整形外科などの医師たちだった。毬奈さんがエクモを付けて48時間後、血栓ができていた。倉島は薬をさらに増量することにした。看護師たちは毬奈さんの枕元に、赤ちゃんの日々の写真を置き続けた。エクモを付けて8日後、毬奈さんは意識を取り戻しエクモを外す事ができた。5月25日、緊急事態宣言が全国で解除された。4日後、医療従事者に感謝を表すブルーインパルスが飛んだ。5月までの都内の陽性者は5231人。医療従事者たちは第一波を戦い抜いた。