中国の言論操作に対する台湾での戦い。台北市内にある銅鑼湾書店は戦いの最前線。店主・林栄基さんは6年前に香港から移住。もともと香港にあった銅鑼湾書店。以前は中国共産党に都合の悪い禁書も売れたが、今の香港ではすぐに逮捕。林さんも一度拘束されたため、台湾に移り、中国政府に対抗する本を売り続けている。香港で失われた自由が台湾に存在することの象徴でもある林さん。台湾はずっと安全だというが、台北市内で赤いペンキをかけられる被害。親中派団体の犯行だったとみられる。台湾には過激な親中派グループも存在。去年、台湾で中国のためにスパイ行為をしたとして起訴されたのは64人と急増。中国側も今月、台湾のサイバー部隊の4人を特定したと氏名や顔写真を公開。林さんにも過去に中国当局から反体制派の名簿の提供などを持ちかけるいわばスパイ行為の打診。台湾有事をにらみ、あらゆる手段で心まで操る認知戦が激しさを増している。