農林水産省が公表しているキャベツの小売価格の全国平均を見ると、ことし3月から上昇傾向が見られ今月6日の週の価格はことし3月4日の週と比べておよそ2.1倍に上昇、平年と比べても62%高くなっているという。値上がりの影響は食卓や飲食店にも広がっている。杉並区の青果店ではキャベツの値段、1玉358円となっている。キャベツの価格高騰の原因について農林水産省によるとことしは暖冬で冬キャベツの出荷が前倒しになったうえ、2月下旬から3月にかけての低温や先月、雨が多かったことなどからキャベツの出荷量の減少が続いてきたためだという。価格の高騰の影響は東京・府中市にあるラーメン店でも起きている。濃厚なスープによく合うとしてキャベツが人気のトッピングだが、仕入れ価格が2倍以上に値上がり。店では在庫がなくなりしだい一時販売を中止することを決めた。この店ではさまざまな食材の値上げが相次ぐ中、今月30日からラーメン1杯の値段を100円値上げすることを決めたばかりで、これ以上の値上げはできないと話している。気になる今後の価格の見通しについて、農林水産省によると今後の天候にもよるものの今月下旬以降に産地の茨城や千葉、それに群馬で出荷のピークを迎えるので徐々に価格が下がると見込んでいるという。