開発氏は展覧会を開いたり、研究者に注目されるなど何故かドイツで好評だという。同氏は作品づくりにおいて、コンプライアンスのことはあまり考えていない。ルールのギリギリを攻めることに面白さを感じているという。2012年、飯舘村に「政治家の家」を設置した。震災後、開発氏は村民たちが無事に避難を終えたことに安堵したが、実際に村を訪れるとゴーストタウンと化していたことに嘆息した。政治家も村を訪問すべきだと、個人事務所を調べて手紙を送付した。今後、アート作品を作れないかもしれないというリスクを覚悟の上での行動だったという。開発氏は「30歳までに売れなかったら諦めるべき」と言われたこともあったが、「世間や周囲の冷ややかな声を気にしない」、「一番の理解者である自分自身を信じるべき」と語った。
