岸田総理大臣に同行して、ワシントンで取材している政治部官邸キャップ・徳丸政嗣記者が解説。総理大臣として9年ぶりの国賓待遇での訪米・現地の雰囲気について徳丸記者は「歓迎ムードの強さを肌で感じる。去年1月にも、岸田総理の米国訪問に同行したが、行事の規模や関係者の人数が違う印象。政府関係者は、米国企業の関係者との面会に触れて、名だたる顔ぶれで日本を重視する姿勢がひしひしと伝わってきたと話している」、岸田総理は支持率が低迷するなど、政治資金問題で厳しい局面が続いている。政権浮揚につなげるためにも、今回の首脳会談で最も重視する点については「国民の安全に直結する防衛に重きを置いている。日本周辺では、中国や北朝鮮が威圧的な行動を強めている。同盟国の米国は、国内の格差や分断も背景に、内向き志向が加速しているとの見方がある。政府関係者は、米国がインド太平洋地域への関与を弱めれば、安全保障環境のさらなる悪化を招くと危機感を示している。日本としては部隊連携の円滑化をはじめとして、日米両国でより踏み込んだ防衛協力を形にして、この地域における米国の関与を維持していきたいという考え」と話した。