日本時間の早朝、ロシアのプーチン大統領が中国・北京に到着した。5期目を迎えてから初めての外遊先に中国を選び、中国との関係重視の姿勢がうかがえる。ウクライナ侵攻以降、西側諸国から制裁を受けるロシアにとって中国は最重要パートナーであり、去年両国の貿易額は過去最高を記録した。メディアも有効ムードを積極的に発信しているとのこと。一方北京市民からは、戦争への不安やプーチン氏の訪中を歓迎しない声などが聞かれた。こうした中、今日の首脳会談で習近平国家主席は「互いに信頼できるパートナーとして両国民の友好を何世代にもわたって強固なものとし、手を携えて世界の公平と正義を維持したい」と関係強化の意向を表明した。これに対しプーチン氏は「我々の協力関係は今日の国際情勢における最も重要な安定要素の一つである」などと述べた。ロシア大統領府は国際情勢について意見が交わされたとしていて、ウクライナ侵攻もテーマになったとみられている。西側諸国は中国からロシアへの軍事転用可能な物資の輸出を警戒していて、両国が今後どのような分野で協力を深めていくのか注目されている。