2024年8月に上陸した台風10号の際には、東海地方で900ミリ超の記録的大雨の影響で土砂災害が55件発生した。だが2割近くが土砂災害警戒区域外だった。ハザードマップだけではわからない災害リスクがある。山間部でいちご農園を営む男性は土砂崩れの危険にさらされた経験を語る。農園は災害区域外だったが、自宅に避難した後、農園は埋もれた。この土地はかつての土砂災害の痕跡が残っており、今後も発生する可能性が高い。ハザードマップは危険か安全かのゼロイチで判断するのではなく、その場所を歩いて地形を把握することが大切。