今回のレジェンドは元阪神タイガースの真弓明信さん。1985年の球団史上初の日本一を振り返り、今年(BSフジの放送は2024年)の阪神タイガースについて語った。真弓にまつわる数々の伝説を紹介しながらトーク。1985年の阪神は真弓をはじめ4人が打率3割超え。真弓は春のキャンプで「今年は優勝できる」と予言していた。1985年の阪神といえば、4月17日の巨人戦のバックスクリーン3連発。巨人の投手は通算159勝をあげ、平成唯一&20世紀最後の完全試合を達成した槙原寛己だった。ベンチで見ていた真弓が当時の心境を語った。21年ぶりのリーグ優勝の瞬間はセカンドのすぐ後ろにいた。1球ごとに体が前に出てしまったという。その日は翌朝まで飲んでいて、翌日の試合の始球式で空振りしたつもりがファウルを打ってしまった。日本シリーズでは2位に15ゲーム差をつけてパ・リーグ優勝した西武ライオンズと対戦。阪神が4勝2敗で勝利して日本一となった。西武のスコアラーは真弓と元同部屋だった。真弓はスライダーを打てないと知られていることを逆手に取って、1球目から二塁打を打ったという。85年の真弓は6月9日の大洋戦で左肋骨を骨折。1カ月欠場したが、34本のホームランを打った。ツーストライクまでほとんどの打席でホームランを狙っていたと明かした。怪物と呼ばれた江川卓からは通算12本のホームランを打った。浮いてくる高めの球を狙ったという。真弓は変化球が苦手。カミソリシュートの平松政次や大魔神・佐々木主浩について語った。真弓の応援ソング「ミッキーマウス・マーチ」に合わせてファンが外野席を左右に移動しながら歌い踊る「真弓ダンス」は甲子園の名物だった。代打の時は1回しかないので、ファンのために初球を打てなかった。審判からは打席に入るのが遅い人と名指しされたという。
