石破総理大臣がきのう、戦後80年の所感として総理見解を発表。なぜ戦争を止めることができなかったのかという観点から自身の見解を述べた。日本テレビ報道局解説委員長・伊佐治健と読み解く。戦争を止められなかった理由:政治と軍事を適切に統合する仕組みがなく軍部が独走。政治の意思を統一できないまま国全体が戦争に導かれていった。石破総理は文民統制を確立することが重要と強調。こうした検証を歴史の教訓とすべきと安倍談話の倍近い字数をさいて自身の考えを示した。所感の発表をめぐっては自民党内に強い軋轢があった。高市総裁を支持する自民党の国会議員のグループが退陣する総理大臣が戦後80年の見解を述べることは中国やロシアに付け入る隙を与え、利用されかねない、高市新総裁の外交上の負担になってはいけないなどと発表の中止を求めた。過去の総理の発表:戦後80年(村山談話閣議決定)、戦後60年(小泉談話閣議決定)、戦後70年(安倍談話閣議決定)、戦後80年(石破所感)。
戦後70年安倍談話「日本は外向的経済的な行き詰まりを力の行使によって解決しようと試みた。国内の政治システムはその歯止めありえなかった」。石破総理は歴史認識に関わる部分は歴代内閣の立場を引き継ぐと述べたが、安倍談話では当時の国内の政治システムが機能していなかった部分の言及が足りないと指摘。交流がある寺島実郎氏の論考にヒントを得たもの。石破総理は戦後70年談話をリードした東京大学名誉教授・北岡伸一氏からもアドバイスを受け、過去の談話を補足するものでぶつかる内容ではないとお墨付きももらった。石破総理は今後、日本が戦争の過ちを繰り返さないためにどうすべきかのひとつの方法として戦後つくられた自衛隊を政府が統制する現在の日本のシステムに置き換えて安倍政権当時に発足した国家安全保障会議の設置後も課題となっている緊急事態の具体的対応など適切な運用を訴えた。
戦後70年安倍談話「日本は外向的経済的な行き詰まりを力の行使によって解決しようと試みた。国内の政治システムはその歯止めありえなかった」。石破総理は歴史認識に関わる部分は歴代内閣の立場を引き継ぐと述べたが、安倍談話では当時の国内の政治システムが機能していなかった部分の言及が足りないと指摘。交流がある寺島実郎氏の論考にヒントを得たもの。石破総理は戦後70年談話をリードした東京大学名誉教授・北岡伸一氏からもアドバイスを受け、過去の談話を補足するものでぶつかる内容ではないとお墨付きももらった。石破総理は今後、日本が戦争の過ちを繰り返さないためにどうすべきかのひとつの方法として戦後つくられた自衛隊を政府が統制する現在の日本のシステムに置き換えて安倍政権当時に発足した国家安全保障会議の設置後も課題となっている緊急事態の具体的対応など適切な運用を訴えた。
