南海トラフ地震臨時情報の発表から3か月。高松市の山奥真琴さん。難病「ALS・筋萎縮性側索硬化症」の患者。デザイナーとして活躍し、乗馬や競馬など趣味も多く活動的だった。筋力が低下して2年前から会話が難しくなり、目線で文字盤を追うことで周囲の人たちとコミュニケーションを取っている。さらに病気が進行、眼球を動かせる範囲も狭まってきている。自分1人での移動は難しく、24時間自宅で介護を受けている。いま不安なことが災害時の避難。地震が起きた場合、ヘルパーや看護師との避難を想定しているものの迅速にできるのか不安。ことし8月、臨時情報が出されたことをきっかけに計画の見直しや避難に必要なものをまとめるなどの対策を強化。計画を確認するために避難訓練も行った。ヘルパーが1人しかいないときに災害が起きた場合、外に出るのに時間がかかることが分かってきた。避難先として想定している病院まで移動する途中でも問題が発生。道路も注意が必要だと分かった。命をつなぐ避難を可能にするため模索は続く。