佐藤雅代さんはペーパーティーチャーから講師へ。山形県の県立高校へ、育休中の教員のあかわりに家庭科も教え担任もつとめている。教員免許は取得していたが初めて教壇にたったのは48歳。授業のあとには家庭科を教えるもう一人の教員や一緒に担任とつとめる教員からの生徒指導や授業内容に関する助言が支えになっているという。教育の質にも関わる教員不足を解消しようと県は説明会を開いてペーパーティーチャーの掘り起こしに力を入れている。アピールするのは多様な勤務体制。年間数日だけの勤務の募集もあり、働く時間帯は学校と相談して決められると言う。県の説明会をきっかけに昨年度6人のペーパーティーチャーが働き始めた。大武史子さんは小学生2人を育てている。大武さんもペーパーティーチャーで中学校と高校の保健体育の免許を持っているという。大学卒業後に東京の17年勤めた後結婚を機に山形へ。娘の担任の授業参観での姿が印象に残り、50歳を前に教員という職業への思いが強まってきた。大武さんは県のペーパーティーチャーを掘り起こす相談会に参加。勤務地や勤務時間を調整してくれることなどを知って子育てと両立できるのではないかと両立を決めた。