今日のアスリートはこの選手柔道男子60キロ級日本代表・永山竜樹選手。身長156cmと軽量級の中でも小柄な永山選手だが、パワフルな投げ技で、まさに小さな巨人。オリンピックに対する思いも、人一倍大きなものがあった。永山竜樹は「越えられない壁があった」などとコメント。超えられない壁とは、東京オリンピックで日本勢金メダル第1号に輝いた高藤直寿選手。永山選手にとって大学の先輩でもあり、同じ階級を争うライバル。東京オリンピックの代表争いでは高藤に敗れ代表の座を逃していた。しかし去年12月、パリオリンピック代表を決める大一番、決勝はやはり高藤との対決となった。激しい攻防を繰り広げる中、迎えた延長戦。一本背負いが決まり永山選手がライバル対決を制し、悲願のパリオリンピック出場を決めた。壁を越えられたのも父・修さんの支えがあったから。息子を支えるため、初心者ながら黒帯を取得。トラック運転手だった父は息子の試合を応援するため、突然会社を立ち上げて社長になった。