2022年6月23日、木村俊英さんが逝去。星獲得の3か月後のこと。壮絶な生き様をみて、コロナ禍がが明けるまでの手伝いだと思っていた千鶴子さんの心が決まる。押しかけたのはパリでミシュラン2つ星の「鮨 吉永」のオーナーシェフ・吉永友幸さん。千鶴子さんは「鮨 俊英」の営業をしながら仕事前の3時間で修業。吉永さんは鬼気迫る努力。よほどのことがないと続かない。毎日やっていたので…と語る。オーナーシェフがいなくなった店に、星が輝き続けるほどミシュランは甘くない。23年、わずか1年で星を落とす。東京、パリ、ニューヨークなどの名店で裏方の動きやサービスを学び、パリに戻ると板前修業を継続。さらに「鮨銀座おのでら」鮨アカデミー講師の諸岡氏を招き店の戦力を充実させる。2025年、ミシュラン一つ星を獲得。共同経営者・ポール・デュピュイさんはこれは愛を超えた愛以上のもっと強い何か。その感情は言葉にできませんとコメント。55歳にして板前の腕を磨き、俊英さんに近づこうとしている。諸岡さんはまだまだ。僕は教えてあげたい。木村千鶴子さんは50歳過ぎても何でもできるからね、気持ちの問題ねとコメント。
